読了

京極夏彦 魍魎の匣 (ISBN:4061818120)
姑獲鳥の夏』同様に、序盤から京極堂の講釈と共にストーリが進み、全体の7割を過ぎた辺りから一気に収束に向かいそしてまた違う展開が…。なかなか面白かったけど死体損壊を扱った話だけあって描写にちょっと苦手なところが…
ミステリでの死体損壊というのは何故そうする必要があったかにポイントが置かれるわけで、西澤保彦の解体諸因ではその辺りの必然性について論理的な理由をつけていた。
魍魎の匣では理由が色々な*1要因が絡み合った上での結果として旨くまとめられている。

*1:ネタバレなになるので伏せ