ペーパークラフト作成の流れ

蛙先輩から社内ircで聞かれた件を、ブログにもまとめてみます。
全体の大まかな流れは、作りたい物を3Dでモデリングし、そのデータをペパクラデザイナに取り込んで展開図の作成を行います。この辺りペパクラデザイナのサイトで実例が載っているので、それを見て貰うのが判りやすいですが個人的に留意点を書いておきます。
■3Dモデリング
作成したい物の資料を揃えます。三面図があればベストですが、無い場合は写真やプラモデルの塗装図等、それすらない時は自分で描きます。あとは三面図に見えてこない細部の写真。これらが無い部分は推測するしかないですが、形状的に矛盾が出ない様にするのは結構大変です。
モデリングに使用するソフトはペパクラデザイナが読み込み可能なファイル形式を出力できるなら何を使っても良いです。製品版ペパクラデザイナ添付の六角大王SpuerLEであればペパクラデザイナと連携が取れるので作業性は良い様ですが、自分は扱い慣れたMetasequoiaを使っています。まずは試してみるというのであれば、それらのモデリングソフトの体験版を使ってみるのが良いでしょう。
モデリングで気を付けなければいけないのが、ペーパークラフトにした時のパーツ分割を意識して面の流れをつくる事です。これを考えないとパーツの分割が多くなったり作成が困難な形状になったりしてしまいます。どういう面の流れが良いかは作る物によっても変わりますので、実際にやってみて体得するしかないかと。それにこの辺りは作者の癖が出るところですね。
もう一つ気を付けるのが、極力ローポリ(ローポリゴン)でモデリングする必要があることです。微妙な曲面を再現する為にポリゴンを細かくしたくなりますが、そうすると鬼の様なパーツ分割になって作成が困難になります。あと経験則ですが、微妙な曲面はペーパークラフトにしてしまうと組立て精度や紙の微妙な歪みで意味が無くなってしまいます。
形状を再現しつつ、作成難易度を下げる辺りのポリゴン数のさじ加減は実際に経験してみるのが一番です。
形状が出来たら次はテクスチャマッピングです。「テクスチャマッピングとはなんぞや?」は3D関係のサイトで見て頂くとして…要はモデル表面の模様や絵です。ここで注意するのは、ペパクラデザイナの通常版ではテクスチャの最大サイズが1024x1024で、それ以上のサイズを指定してもリサイズされてしまいます。
解像度の高いテクスチャ1枚だけでモデル全体をテクスチャマッピングした物をペパクラデザイナで展開すると、テクスチャが1024x1024の解像度に落とされてしまうので、できあがった展開図のテクスチャはボケボケの悲しい物になってしまいます。
これの対策としてはモデル全体ではなく、テクスチャを何枚にも分けて各部分にマッピングすることです。ただし、この方法だと分割したテクスチャの繋がりを合せる必要があるので手間はかかります。
■展開図作成
3Dのモデリングが完成したら次はペパクラデザイナでの展開です。
これに関してはペパクラデザイナのサイトを見るのが判りやすいです。