F/A-18C Chippy Ho! 2009 その2


仮組み状態で各部を実機と見比べて要修正箇所を洗い出します。
パネルラインは違っている箇所が殆ど無く驚きです。違っているのは、水平尾翼の根元辺りですね…逆にここだけ違ってるのが謎です。
組立図では機首下面にA24のパーツを使う様指示されています。ここはバリエーション用にもう1個A31というパーツが用意されています。違いはアンテナっぽい膨らみの有無で、指示されているA24にはこれがありません。

しかし、実機ではこの部分に出っ張りがあります。(この写真は2009年の桜祭りでの写真)
そんな訳で組立図の指定は無視してA31を使います。


まずは機体上面のパーツのパネルラインとリベット跡を軽く彫り直します。パネルラインは細い割にそこそこの深さがあるので彫り直さなくても良さそうですが、パネルライン周辺の面がヒケてうねっているのを均す際に消えてしまわない様に彫り増しておきます。ちょっと悲惨なのがリベット跡で、場所によっては微かにある程度。これも全部0.3mmのピンバイスで軽く彫り増しします。で、これを彫り増ししているうちに0.3mmのドリル刃が折れてしまい、買い置きも切れてたので模型店まで買いに行くことに…
この段階で上面パーツに取付けることができる背のパーツ(単座用)・エアブレーキストレーキ下面の穴ふさぎ用パーツを取付けます。微妙に隙間が空いている箇所にプラペーパの切れ端を差し込んで流し込み用接着剤を流し込んであります。

機首下面のパーツも彫り増した後に組みます。左右にちょっと飛び出しているAOAプローブは表面処理の時に削れてしまうので、切り落として0.5mmの穴を開けておきます。
機首下面のパーツ分割が左右と下2つの4パーツ構成と、少々めんどくさい事になってます。後で上面のパーツと合わせる時に接合面にズレがあると面倒なので、まず左右のパーツを、合わせ目がピタリと合う様にを上面パーツにマスキングテープで固定し、その後で左右の合わせ目に接着剤を流し込んで固定します。残る2つのパーツはその後に接着しています。

以前ロイヤルメイスのレガホを作った時もやりましたが、エアインテークベーンには凹みでは無く無数の穴なので、凹みを埋めて後でデカールエッチングメッシュを使って塗装します。
そういえば他にも機体下面にここと同様に無数の穴を凹みで表現している所があるのですが、このキットはそこにはデカールを用意してるんですよね…どうせならエアインテークベーンにもデカールを用意してくれれば良かったのに。
機体下面の方は展示時にあまり見えないので、埋めるかどうか迷ってます。
エアインテークの内側は、キットでは行き止まりになってましたが、それだと目立つし塗るのも面倒なので切り落とし、内側に黒でグラデーション付けて奥に未だ何かあるけど見えない風にします。

コクピットの塗装とデカール貼り。デカールがカルトグラフ製ということで去年作ったB767デカールがバリバリに固かったので、ちょっと警戒してましたが意外と柔らかく、シート左右のコンソールの凹凸もソフターを使うことで破れることなくしっとりと馴染んでくれました。写真だと凹凸が見えないですがボタン類が凸モールドされてます。ここはクリアがけした後にボタンの凸部分に軽く色を乗せる予定です。